2019年1月29日火曜日

CapitaLand Retail China (AU8U)

超高配当株の一つである、CapitaLand Retail China Trust(キャピタランド・リテイル・チャイナ)を紹介します。


会社概要


CapitaLand Retail China Trustは、シンガポール市場に上場しています。銘柄コードは「AU8U」です。中国のショッピングモールのREITです。

CapitaLand Retail China Trust(以下、CRCT)は、北京、広州、成都、上海などに11のショッピングモールに投資しています。資産規模は30億シンガポールドルです。名前からわかるように、運用会社はCapitaland社であり、約36%の投資主でもあります。CapitaLand社は、シンガポールの政府系ファンドであるテマセク傘下の不動産会社です。CRCTの浮動株率は、約56%となっています。

CRCTは、Hui Xian REITなどの他の中国のREITと同様、土地使用権を前提としたREITであり、土地使用権の期限とともにREITが消滅するリスクがあります。CRCTの主要なショッピングモールの土地使用権の期限は2044年頃(あと25年)になっています。

(出典:CapitaLand Retail China Trust: Macquarie ASEAN Conference 2018, 27 August 2018)


財務分析


デコボコはあるものの、中国の消費拡大を反映して、売上・利益・キャッシュフローが伸びています。利益がキャッシュフローを上回る年があるのは、物件の評価益のためです。2018年4Qの配当を3Qと同じ2.41セント(シンガポールドル)と仮定して、2019年1月29日終値の1.45シンガポールドルで配当利回りを計算すると約7.1%になります。


2018年10月時点の1株あたりのNAVは1.55シンガポールドル、2019年1月28日終値の1.45シンガポールドルでNAV倍率は約0.93です。自己資本比率は55%です。





投資判断


テマセク系のCapitaLand社のREITであり、REITの運用に関しては安心感があります。土地使用権の問題は気になりますが、中国の消費拡大がしばらく続き、分配金の伸びを享受できるのであれば、今の時点では些細な問題かもしれません。

現在、私はこの銘柄をポートフォリオの4%程度保有しています。残念ながら、日本国内の証券会社でCRCTを購入できるところは無いようです。シンガポールの証券会社(Phillip証券など)に口座を開設すれば購入することができます。



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