2019年1月22日火曜日

Macquarie Infrastructure (MIC)

超高配当株の一つである、Macquarie Infrastructure Corporation(マッコーリー・インフラストラクチャー)を紹介します。


会社概要


Macquarie Infrastructureは、ニューヨークNYSE市場に上場しています。ティッカーシンボルは「MIC」です。米国のインフラ事業の所有・運営を行うインフラファンドです。

Macquarie Infrastructure(以下、MIC)は、オーストラリア最大の投資銀行であるマッコーリー銀行を中核とするマッコーリー・グループのインフラファンドの一つです。マッコーリー・グループは、インフラファンドの運用額では世界最大であり、インフラ投資では20年以上の実績があります。MICが所有・運営を行う事業は、石油や化学物質や農作物を貯蔵するターミナルを運営するIMTT、燃料供給などの空港関連サービス(FBO)を提供するAtlantic Aviation、太陽光・風力発電施設を運営するContracted Power、ハワイでガスサービス等を提供するMIC Hawaiiの4つです。MICの利益の内訳は、IMTTとAtrantic Aviationがそれぞれ4割ずつ、Contracted PowerとMIC Hawaiiがそれぞれ1割弱です。


財務分析


売上とキャッシュフローは安定しています。利益の変動は大きいです。2014年はMITTの50%を取得した際に、MICがすでに持っていた50%の持ち分を再評価したことで利益が大きくなっています。2015年は管理報酬のパフォーマンス部分が多額で赤字になりました。2016年も利益とキャッシュフローの乖離が大きいですが、その大部分は減価償却で残りは管理報酬と税金関係です。管理報酬が利益とキャッシュフローの乖離になる原因は、報酬が株式で支払われている(希薄化している)ためのようです。


配当は、2017年まで増加が続いていましたが、2018年は内部留保を増やしたことで一転減配になりました。IMTTの稼働率が低下しており、重油タンクを別の目的に転用するなどの設備投資の資金を確保するためです。MICは、この設備投資により2020年にはIMTTの稼働率が90%台に回復すると予想しています。2018年の配当は4ドルが予定されており、2019年1月18日終値の41.72ドルで計算すると、配当利回りは約9.5%になります。自己資本比率は約40%です。





投資判断


2018年に株価が暴落したことにより、配当利回りは非常に高くなっています。ですが、IMTTの稼働率低下と配当性向の低下以外には、特に大きな悪材料が見当たりません(何か見落としているかもしれませんが)。IMTTの稼働率低下が一時的なものだとしたら、回復時には配当利回りが10%を大きく超えることも期待できます。

現在、私はこの銘柄を保有していませんが、今後ポートフォリオの4~5%の金額を購入することを検討しています。MICは、大手ネット証券(例えば、マネックス証券)で購入することができます。



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