決算概要
2018年12月期は、台風など天候不良の影響により実績発電量が事前予想に比べて94.2%に留まり、8月時点の予想と比較して、営業収益は約1億円の減少、純利益は300万円の微減となりました。今年は九州電力の出力制御が話題になりましたが、その影響は賃料収入全体の0.21%と無視できるレベルでした。
1口当たり分配金は、3600円で事前の予想通りです。2020年6月期まで3600円の予想になっています。2019年2月20日の終値96700円で計算すると、配当利回りは約7.4%です。
決算説明会の動画では、カナディアン・ソーラー社の競争優位性についての言及がありました。
- 近年、FIT価格はどんどん引き下げられているが、システム費用の低下が追い付いていない。そのため、国は垂直統合モデルの採用によるコスト低下を求めている。カナディアン・ソーラー社は、グローバルで垂直統合モデルを展開している。
- 2MW以上の発電所では、オークション制度が適用されている。カナディアン・ソーラー社は、他社より低価格で落札しても利回りを維持できる。2017年は広島で17.87円という2番目に低い価格で、2018年は山口で14.25円、群馬で14.49円と最も低い価格で応札した。
投資判断
ここは業績が非常に安定しています。業績の変動要素が、日照量くらいしかありません。借入の9割は10年間固定金利ですので、金利上昇もあまり心配する必要はありません。前回、FIT満了と導管性のリスクについて書きましたが、決算説明会の動画を見ていて、カナディアン・ソーラー・インフラは、物件の入れ替え等で柔軟に対応していける余地があるかもしれないと思いました。もう少し長期で見守っていきたいと思います。
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