2019年2月22日金曜日

National CineMedia (NCMI):2018年4Q決算

米国の映画広告の会社のNational CineMedia(NCMI)が、2018年4Qの決算を発表していましたので、紹介します。National CineMediaの前回の紹介記事はこちらです。


決算概要


通期では、売上は増加、営業利益は微増、純利益は昨年の一時的利益が無くなって減少となっています。1人あたりの売上は減少ですが、観客数は増加です。

この会社の業績評価指標であるOIBDA(営業利益+減価償却)は、微増となっています。株式数が増えていきますので、1株あたりのOIBDAは、減少していることになります。売上は増加したものの、劇場アクセス料の増加や一時的な運営管理費用の増加により、利益は伸びませんでした。

昨年末のガイダンスとの比較では、売上は範囲内、営業利益は下振れ、OIBDAは上振れです。2019年は、売上・営業利益・OIBDAすべて増加のガイダンスを出しています。

配当は、昨年の0.88ドルから減少して年間0.68ドル(四半期0.17ドル)です。2019年2月15日終値の7.02ドルで計算すると、配当利回りは約9.6%になります。


投資判断


微妙な決算です。ここは株式数が毎年増えていきますので、売上も利益も順調に増えていく必要があります。とはいえ、前回書いたように、株価はその辺の業績低迷も織り込んで大きく下がった後だと思いますので、今後の業績の推移をもう少し観察したいと思います。幸いなことに、今年の第一四半期の業績は、昨年よりも好調のようです。

前回から買い増しして、現在、私はNational CineMediaをポートフォリオの4%程度保有しています。今のところ買い増しは考えていません。

サクソバンク証券

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