2019年3月25日月曜日

中国飛機租賃 (1848):2018年4Q決算

中国の航空機リース会社である中国飛機租賃(1848)が、2018年4Qの決算を発表していましたので、紹介します。中国飛機租賃の前回の紹介記事はこちらです。


決算概要


2018年の決算は、2017年と比較して、売上(Revenue and other income)は15.6%の増加、純利益(Profit for the year)は10.1%の増加、1株あたり利益は9.7%の増加となりました。1株あたり配当金は、2017年の0.6HKDから10%増加して、0.66HKD(上期0.22HKD、下期0.44HKD)となりました。2019年3月25日の終値で計算すると、配当利回りは約7.1%となります。売上の内訳は、リース収入(Total lease income)がfleet sizeの増加により26.4%の増加、その他収入(Other income)が3.6%の減少です。



2018年は航空機を29機を取得した一方で21機を売却し、12月末時点のfleet sizeは133機(115機を保有、18機を管理)となりました。老朽化した3機はARI(Aircraft Recycling International Limited)に売却し、18機はCAG(China Aircraft Global Limited)に売却しています。fleetの平均機体年齢は3.7年と他社と比べて新しく、平均リース期間は8.3年で、99.1%の高い稼働率を維持しています。バックログは232機で、2023年までにすべて引き渡し予定です。

2018年6月にはARIのハルビン基地が操業開始しています。ハルビン基地とミシシッピ基地と合わせて、2018年は21機の航空機を解体しています。


投資判断


増収増益という点ではまずまずですが、税引前利益は減益ですし、航空機の売却時期をうまく調整して決算の数字を作っている印象もあります。巡航速度の利益水準がわかりにくく、素人には投資判断が難しいです。REITのFFOのような指標で評価すべきでしょうか。

いずれにしても、少なくともバックログの期限である2023年までは、利益の拡大が続くのではないでしょうか。

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