2019年3月23日土曜日

Hui Xian REIT (87000):2018年4Q決算

中国のショッピングモールのREITであるHui Xian REIT(87000)が、2018年4Qの決算を発表していましたので、紹介します。Hui Xian REITの前回の紹介記事はこちらです。


決算概要


2018年のHui Xian REITの決算は、2017年と比較して、RevenueとNPIはほぼ変わらず、Amount Available for Distribution(AFFO)は1.9%の微増となりました。Payout Ratioは2017年と変わらず100%で、総口数が4.2%増えているので、分配金は1%減の0.2653RMB(上期0.1414RMB、下期0.1239RMB)です。3月22日終値の3.38RMBで計算すると、分配金利回りは約7.8%です。


内訳を見ると、オフィスとサービスアパートメントが好調だった一方、ショッピングモールとホテルが減益となっています。ショッピングモールの減益は、小売スペースの過剰供給と電子商取引の急増によるもので、賃料が下落しています。北京と長慶の小売売上高は引き続き伸びていますが、インターネットに流れてしまっているようです。ホテルの減益は、主に瀋陽と長慶のホテルの改築によるものです。


2019年は引き続き不透明な経済状況の中、テナントミックスの最適化、ロイヤリティプログラムの充実、ホテルからサービスアパートメントへのコンバートなどを進めていくようです。


投資判断


ショッピングモールの不調は気になりますが、オフィスが好調ということで、まずまずでしょうか。2018年の景況感を考えれば、むしろ堅調と言えるかもしれません。

2019年は、中国の景気刺激策の効果が見込まれる一方で、世界的な景気減速の兆しが見え始めており、確かに不透明感がありますが、いずれにしても中国の中長期的な経済成長は変わらないであろうということで、引き続きHOLDです。



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