2019年2月10日日曜日

AT&T (T)

超高配当株の一つである、AT&Tを紹介します。この銘柄も有名ですね。


会社概要


AT&Tは、ニューヨークNYSE市場に上場しています。ティッカーシンボルは「T」です。米国の通信・メディア関連の巨大企業です。

AT&Tの事業は、Mobility(携帯電話網)、Business Wireline(企業向け通信サービス)、Entertaiment Group(ビデオ配信・インターネット接続サービス)、WarnerMedia(テレビ放送、映画会社)などで構成されます。WarnerMediaは、2018年に買収したタイムワーナー社です。2018年の営業利益の内訳は、Mobilityが57%、WarnerMediaが15%、Business Wirelineが15%、Entertainment Groupが12%です。下表に2017年と2018年の営業利益の数値をまとめました。


財務分析


1株あたりの売上と営業キャッシュフローは安定的に伸びています。純利益は多少の増減がありますが、気になるほどではありません。同社は、35年間増配を続けている配当貴族です。2008年からは、四半期ごとの配当を毎年1セントずつ増配しており、2019年2月の配当は0.51ドルになりました。2019年の5月・8月・11月の配当も0.51ドルと仮定して、2019年2月9日終値の29.55ドルで計算すると、配当利回りは6.9%になります。


自己資本比率は、2018年12月時点で約36%です。854億ドルという巨額なタイムワーナー買収を行ったにも関わらず、自己資本比率は近年よりも上昇しています。また、AT&Tのアナリストミーティング資料によれば、同社の潤沢なキャッシュフローで負債比率を今後さらに引き下げていく計画になっています。





投資判断


事業別に見ていきます。Mobilityは、VerizonやT-Mobileが競合ですが、寡占状態であり事業としては安定していると思います。価格競争も最近は落ち着いているようです。Business Wirelessも問題ないでしょう。Entertaiment Groupは、インターネットによるコンテンツ配信サービスとの競争が激しいようです。WarnerMediaは、今後も安定成長が期待できると思います。既存事業とのシナジーも楽しみです。よって、AT&Tトータルでは、少なくとも横這いか、若干の成長は期待できるのではないでしょうか。

私は、この銘柄をポートフォリオの3%程度保有しています。含み損状態です。株価は2017年から下降トレンドですが、配当利回りは約7%まで上がってきており、さすがに底は近いのではないかという気がします。この分析をする前はしばらく様子見のつもりだったんですが、意外と分析結果が良かったので、買い増ししたくなってきました。



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