2019年3月9日土曜日

British American Tabacco (BTI):2018年4Q決算

ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)が、2018年4Qの決算を発表していましたので、紹介します。ブリティッシュ・アメリカン・タバコの前回の紹介記事はこちらです。


決算概要


為替変動や買収等の一時的な収支の影響を除いた調整後EPSは、2017年に比べて11.8%の増加、調整後売上高は3.5%増加となりました。販売数量は3.5%減少したものの、平均販売価格が7%上昇したことで、増収増益となりました。地域別では、北米と中南米・アフリカの利益が6%前後の大きな伸びになっています。

出典:BRITISH AMERICAN TOBACCO PRELIMINARY ANNOUNCEMENT 2018

紙巻きたばこ(combustibles)のマーケットシェアは、0.4%上昇しています。次世代タバコ(NGP:Next Generation Products)である加熱式たばこ(THP:Tabacco Heating Products)と電子タバコ(ベイパー:Vapour)は、米国や日本での市場拡大により、調整売上高が95%増加しています。総じて好調な業績でした。

2019年も引き続き、調整後EPSは一桁後半の成長を見込んでおり、配当は2018年に比べて4%増加し、年間203.0ペンス(四半期ごとに50.75ペンス)の予定です。2019年3月8日終値の39.99ドルとGBP/USDの為替レート1.3で計算すると、配当利回りは約6.6%(=203.0*1.3/39.99)になります。この配当額は、2018年の(為替変動の影響を除いた)調整後EPSの68.4%であり、まだ増配余地があります。


投資判断


業績懸念を払拭する強い決算となりました。FDA長官は辞任することになり、Brexitは延期の気配が強く、金利は頭打ちということで、ブリティッシュ・アメリカン・タバコに対する懸念材料は急速に薄れつつあります。ということで、株価は戻り基調です。

現在、私はブリティッシュ・アメリカン・タバコをポートフォリオの5%程度保有しています。前回から少し買い増ししたのと、株価が上昇したことにより、保有比率が増えています。



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